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きれい過ぎは、危ない! (1)

私たちの体の90%『細菌』

「うそー! 気持ち悪い」という、声が聞こえてきそうです。

わたしたち「人間」を構成している細胞のうち、
本当に人間に属するものは10分の1しかない。残りは「微生物(細菌)」

ヒト細胞(遺伝子保有)10%   共生細菌90%

私の嫌いな言葉ですが、『化学的』に証明されていることです。
腸内細菌によって、性格等も変わるという学者さんもいるくらいです。

 

90%細菌で、できている私たちが危ない!
私たちが、不潔を嫌って作ってきた「抗菌」「除菌」「消毒」・・・
抗生物質によって、私たち自身危険にさらされている今日

赤ちゃん、お子さんいる方は是非、是非参考にしてほしい
ちょうど昨年の今頃のヤフートピックスに、えー!と思うようなことが

 

WIRED.jp 9月6日(火)6時10分配信  「ヤフートピックスより」

米食品医薬品局(FDA)が、抗菌(薬用)石鹸の販売を禁止することを発表した。
米食品医薬品局(FDA)は9月2日(米国時間)、各種の「抗菌石鹸」の販売を禁止するという声明を発表した。

この最終決定に先立ちメーカー側は、こうした石鹸が安全で、普通の石鹸よりも効果的であることを示すことを求められていたが、FDAによると、それが示されることはなかったという。
近年、日本でも公共施設などで見かけることが多くなった手指用のアルコール殺菌・消毒剤。
アメリカでは、設置されているものだけでなく、携帯用の小さなサイズも広く普及し、多くの人が日々持ち歩き、手洗いの代わりに頻繁に使っています。

 

※ 想定外の大量使用

なぜFDAが突然このような要請を出したのかというと、本来、アルコール殺菌・消毒剤は水と石鹸で手洗いができない時のために作られたものですが、近年はその手軽さから、手洗い場が近くにある場合や特別菌に感染しやすい場所や状況でなくても、習慣的に一日に何度も使う人が増えてきているからです。

FDAがこうした製品の調査を開始した1970年代には、これほど多くの人が頻繁に使うことは想定されていませんでしたが、近年の調査で人の血液や尿から想定以上の殺菌成分が検出されていること、また、こうした洗い流さないタイプの製品は含まれている成分が手指に残りやすく体内に吸収される可能性があることなどから特に妊婦や子供にとって問題がないのか調査する必要があると判断されたのです。調査の対象となっている成分は、こうした製品のほとんどに使われているアルコールやエチルアルコール、イソプロピルアルコール、塩化ベンザルコニウムです。
これらの抗菌、殺菌、消毒剤がマイクロバイオーム(体内に100兆いるといわれる微生物)を乱しているとして連邦政府による今回の決定は、薬用ハンドソープなどに広く含まれるトリクロサンやトリクロカルバンなど、19種類の特定化学物質をひとつ以上含む、あらゆるハンドソープや殺菌洗浄料に適用される。各メーカーは1年の猶予を与えられ、自社製品を見直すか、市場からの撤去を求められている。

 

※ 懸念される抗菌・殺菌製品の安全性と効果

実は、FDAが殺菌剤の安全性と効果に関する調査を行うのはこれが初めてではありません。

2013年には、一般消費者向けの抗菌石鹸やボディソープの製造メーカーに対して、効果と安全性を証明する科学的データを提出するよう要請。FDAは、こうした抗菌製品が普通の石鹸よりも殺菌効果が高いという証拠はないとし、むしろ抗菌製品に含まれるトリクロサンなどの活性成分が抗生物質の効かない耐性菌を生み出す危険性があり、また、動物実験ではこれらの成分がホルモンの働きを阻害したことなどを指摘しています(以前の記事)。

次いで2015年には、医療施設で使われる殺菌剤においても、アルコールやヨードなどの成分の安全性と効果に関する科学的データを提出するようメーカーに要請。医療施設では日に100回以上殺菌剤を使う人もいるため、特に妊娠中や授乳中の医療従事者への影響を調査するとしています。

米疾病予防管理センターは、疾病・感染防止には普通の石鹸と水で手洗いすることが重要であり、石鹸と水がない場合にはアルコール分を60%以上含む手指用殺菌剤を使うよう薦めています。

水や石鹸を使わない殺菌剤は便利ですし、抗菌成分が入っている石鹸は効果がありそうに見えますが、どんなに便利で効果の高い製品でも必要以上に使えば弊害が出るはずです。直接的に明らかな弊害がないように見えても、広い視野で見ればどこかで問題が起こっているかもしれません。私たちは便利で安全な生活を追及するあまり、逆に健康や住みやすい環境を脅かしてしまっているのかもしれません。無菌状態で生活することはできないのですから、抗菌・殺菌剤に頼りすぎず、特別な状況でない限り水と石鹸で丁寧に手を洗い、『菌』と上手に共生することが自然の摂理に適った生き方なのではないでしょうか。

 

※どうしたら良いのか?

体にも、肌にも、環境にも善玉菌を増やす工夫をすることかな。
環境、体の微生物(細菌)のバランスを崩してはいけないのか?

詳しくは、次回に・・・。